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コーギーのスタンダード

犬種スタンダードへの思い

犬種スタンダードに対する意見は賛否両論。
カラーが違うからコーギーじゃない」「小さいからダメ」「耳が折れてるから…」「毛が長いから…」とか、そんなの人間が勝手に決めたこと、「白人による犬種差別だ!」的な意見もあるようだ。

もちろんペットとして飼うのに犬種スタンダードなんて規定は関係ないことである。

ミックス犬だろうが今となっては血統がわからない雑種犬だろうが可愛いペットにはかわりない。雑種のほうが強くて可愛いという愛犬家もたくさんいるはず。

自分は血統なんて気にしない人間である。
お金を払ってまで血統書なんていらない…と。
ミックス犬もかわいいじゃん…と。

しかし、犬種スタンダードのことを調べていくと、単に【血統書で銭もうけ】ではないことに気が付いた。

大切なことは純血種の保存。
純血種の犬を後世に残していく為には、血統書(血統証明書)が無ければ話にならない。
血統書には、その子の父母、祖父母、曽祖父母にさかのぼる血統が記載してあり、血統書がなければその犬の血筋がわからない。

血統証明書発行団体は、これら血統書を管理・発行しているところ。
人間の戸籍ならぬ犬籍を管理して、純粋血統を維持している。

そして純血種の保存の次に来るのが『あるべき姿』。
ブリーダーは、血統を元に本来あるべき容姿を親の遺伝子から引き出せるよう努力しているらしい。 純血種の保存は、血統書の管理と繁殖で過ちを犯さなければ可能だろうが、『あるべき姿』を引き出すことは簡単ではないらしい。

【純血種の父コーギー × 純血種の母コーギー = 純血種の子コーギー】なのはあたりまえだが、【あるべき姿の父コーギー × あるべき姿の母コーギー = あるべき姿の子コーギー】に必ずなるものではない。

ブリーダーというのは知識と根気の要る仕事。
強烈な犬好きかプロ意識がないと多くの知識なんて頭に入るはずも無く、金儲け主義のブリーダーなら知識なんて浅はかなんだろう。

100%のあるべき姿の繁殖なんて不可能。
しかし、人間の手で守り続けていかなければ残らない犬種スタンダード。
また、あるべき姿の子コーギーが生れても病気の遺伝子まで受け継いでいる場合もある。
じいちゃんやばあちゃんが●●病だったとか、叔母犬は小さいとか、じいちゃんのばあちゃんが…とか、遡って分かるほうが分からないよりマシである。

そうならない為にも血統書の発行可能な子犬は発行してもらい管理し、ブリーダーは病気のことも考えながらスタンダードを残していって欲しい。

犬に対しては「自由恋愛」を許さない少し可愛そうな気持ちもあるが、無くなれば元には戻らないのだから。

ちなみに我が家のコタローには血統書が無い。

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