コタローが我が家にやって来たきっかけは、ちょっとした知り合いの家でコーギーの出産の話を聞いた時だった。
それまでも「犬を飼いたい」という気持ちはあったが、ペットショップでお金を支払ってまで という気持ちで、なかなか決断することは出来なかった。犬種を絞り込めてる状態でもなかった。
コタローの話の少し前にも近所の家でコーギーの出産があって、そのときも声を掛けられた。ペットショップに引き取られる前での話で、ショップでの金額より安く譲ってもらえるとのことだったが見送った。
しかし、コタローの場合は決断が出来た。
その理由は、無料だったからだ。
オス2匹、メス3匹とのことで、オスの1匹は行き先がすでに決まっていて残りの中で とのこと。「頂きま〜す!」との返事をして引き取れる日を待つことにした。頂くからには、早めに子犬ちゃんたちの顔でも見てとも思ったが、「無料」とのことでこちらから「ああだ、こうだ」とも言いにくい気持ちもあり、早いもの勝ちで当日に決めようと。ただ「飼うならオス」と決めていたので、当日前には希望を伝えてはいた。
引取りの当日...家族全員でご対面!
オス1匹は、すでに引き取られていて(もちろん無料)、そこには4匹のチビコーギーちゃん。 明るい茶色と白のチビコーギーの中に1匹だけ黒っぽいのがいた。
この黒っぽいおかしなヤツがオスだった。
(当時は色のことをあまり知らず、明るい茶色と白がコーギーだった)
こいつだけ1匹、ほかのやつと比べて元気がない。
他のメスたちはかわいいのにコイツだけ何か違う
かわいいチビコーギーの中に1匹小熊が混じってるようだった。
目つきも悪く「大丈夫かい?お前さん
」というのが第一印象。
しかし、「飼うならオス」と決めてたからすごく悩んだ。 これだけ元気さに差があるなら、メスでもいいか...とも考えたのである。
そこにいる4匹。一応、行き先は決まってはいたが、オスorメスは特に決まっていないらしく、我が家も4匹の中のどれでもいいとのこと 。
その場での家族間の会話は特になかった。
飼い主を目の前に「ぶっさいくぅ〜」「目つきが悪いぃ〜」なんて口に出せるはずが無い。
なんせこっちはタダで貰うのだ、
あとで確認したら思ってることは同じだった。
可愛くなくて元気もないけど、やっぱりオスが欲しかった。
そんなわけで、コタローとの日々が始まることとなった。