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混合ワクチン

混合ワクチン

人間と同様に犬にもワクチン接種がある。
混合ワクチンとは、数種類のウイルスや細菌を一回の接種で予防できるワクチン。

接種時期に関しては、

  1. 生後6〜8週からであれば、
    約3〜4週間おきの3回接種で4回目以降は年1回接種
  2. 生後9〜11週からであれば、
    約3〜4週間おきの2回接種で3回目以降は年1回接種

というように開始時期によりワクチン・プログラムは異なる。

一般的には、5種混合ワクチンを基本として考えていいだろう。そう頻繁に感染する病気ではないだろうが、無菌状態で飼っていない限りは感染する可能性はあるということだ。

また、犬が集まるような場所(イベントやホテルなど)を利用する場合、混合ワクチン接種の証明書が必要な場合が多い。

感染症名/特徴 5種 6種 7種 8種 9種
ジステンパーウイルス感染症
ウィルス感染率、死亡率の大変高く、1歳未満の子犬の発症率が多い。 初期症状は発熱や下痢・食欲不振など。症状が進むと神経障害など脳が侵される。
パルボウイルス感染症
非常に感染率の高い病気で死亡率も高い。 子犬が突然死する心筋型と、ひどい下痢や嘔吐、血便を繰り返す腸炎型がある。
アデノウイルスI型感染症(伝染性肝炎)
発熱・腹痛・下痢・嘔吐・扁桃腺の腫れ・眼球の白濁などが起こる。 特に幼齢期に発症すると症状もなく突然死する場合がある。
アデノウイルスII型感染症(伝染性咽頭気管支炎)
発熱やせきのほか、肝炎や肺炎などの呼吸疾患を起こす。 ほかの細菌やウイルスと混合感染すると症状が重くなる。
パラインフルエンザウイルス感染症
ウイルスと細菌が合併して起こる病気。 乾いたせきや鼻水など、気管支炎・肺炎のような症状をおこす。
レプトスピラ感染症
(血清型により1〜3種類に分類)
肝臓や腎臓がおかされる人畜共通の感染病。
嘔吐や血便のほか、悪化すると脱水や尿毒症を起こし高い確率で死に至る。 一方、感染しても特に症状の現れない不顕性型も多く見られる。
コロナウイルス感染症
食欲不振や嘔吐・下痢など、子犬は症状が悪化しやすい。
パルボウイルスと合併すると死に至ることもある。

ジステンパーウイルス感染症アデノウイルスI型感染症(伝染性肝炎)とパルボウイルス感染症の3種は特に重症度が高く、子犬では感染による死亡例が多いため【コアウイルス】として重要。

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